温故知新
一昨年の暮れから海外に行っているはずの人(実は成りすまし)が去年の初めに日本語で投稿した一文がある。
■2007/02/21 (水) 今も覚えてる。
Yokoさんがものすごい剣幕で怒った日のこと。
あれは確か中学生のときだった。
弱いものいじめをしている不良に対してボロクソ、その不良に対してはき捨てた上、掃除道具でボコボコにしていた。
「男の先生に媚を売ることでしか成績を上げられない奴が弱い者いじめなんかするな」
「人の痛みを知らないからお前はこんな悪いことを平気でするんだ」
「お前は人間以下だ。弱い者いじめするぐらいなら教室に入ってくるな。明日から学校にもくるな。居られるだけで迷惑だ」
「あんたみたいな奴なんて退学になってしまえ。いじめをする奴なんて義務教育中でも退学になって当然だ。あんたが卒業して高校に進めてもだれも喜ばんわ」
掃除をサボっていた不良の女子生徒に対して、最初Yokoさんは注意する程度だったが、「ウザいんだよ。このおせっかい」とか、「見んで」とかってその不良女子が言ったし、掃除中にタバコを吸おうとしたから、ついにYokoさんはブチ切れた。
私は黙って、Yokoさんがその不良生徒をボコボコにするのを見ていた。
その不良が殴られて当然だと思っていたから、とめなかった。
もちろんその不良はYokoさんに殴られたとかって担任の先生に言ってた。
そうしたら、
「○○は掃除中に女子トイレで喫煙していたし、○○ちゃんを苛めてた。それが一番悪いんです。それに、○○は平気で人の親の前でも自分の親の前でもうそをつきます。こんな奴の言うこと信用してはいけません、先生。」
私も○○が起こした問題の数は鬱陶しかった。
私の代役であるかのように言ってくれたYokoさんに、そのとき惚れた。
もし、私が男に生まれていたら、彼女にしていたに違いない。
男に生まれればよかったとも、思った。あの時は。
私が、Yokoさんに対して特別な感情を抱いたのは、それがすべての始まりだったと思う。